シニア見守り支援サービス

シニア見守りサービス概要

広域の地域における限界村落はもとより、中心市街地においても独居老人等の安否確認等が緊急性の高い課題であるが、行政スタッフの巡回等では限界があるうえコスト的にも効率がはかりにくいのが現状である。
これらを住民のプライバシーに踏み込まず、利用に関する特別な操作等も不要で工事等のコストが発生しない無線LANセンサーを活用することで快適に安否を確認するとともに自動的に見守るサービスを実現している。
住民負担を低廉とし、サービスが広く活用されるようにしたい。オプションとしてテレビ電話による優しい見守りも同時に実現している。

事業イメージ

social09

(1) 概要近隣の3市町(田辺市、みなべ町、白浜町の行政、社会福祉協議会、医療センター、NPO等による「シニア見守り協議会」を設立し、システムの機能や予想効果について議論し、事業を推進している。

(2) 広域連携による効果

  • システムをクラウド型にすることで、センサー及びTV電話のセンターサーバーを一元的に集中管理できるので、協議会の要望に応じたきめ細かいサービスの提供が可能になった。
  • 無線センサーにより高齢者の意識的な行動に依存することなく自動的に緊急事態を把握することができるので、地域に関係なく本人及び家族の安心感を得ることができた。
  • ホームヘルパー、ケアマネージャーが、社会福祉協議会事務所に設置したTV電話で高齢者とコミュニケーションができるので、効率的な活動が可能となった。
  • TV電話は、高齢者と見守りセンター要員の双方向だけでなく、高齢者同士で活用できる新しい広域コミュニケーションツールとして活用することができた。

(3) 課題と対応

  • 独居高齢者は機器設置に対する不安感と抵抗感があったが、息子や娘の賛同を得て安心して設置できた例があった。
  • みなべ町では高齢者相互の見守り隊が組織されているので、センサーによる見守りは不要との意見もあったが、センサーからの通報によって安心して該当者の家を訪ねることができるようになり、見守り活動がスムーズになった。
  • TV電話を設置したい高齢者は多いのであるが、インターネット回線料が高齢者にとっては高額なため、これまでインターネット回線を利用していない高齢者にとっては負担増となるため断念される方が多かった。